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「株式価値算出」の具体的な方法
みなさんこんにちは。スズカFAS株式会社のM&Aチームです。
今回は、前回の「経営戦略上の参考値」としてではなく、少し具体的な「M&Aの評価」としての株式価値のお話をさせていただきます。
前回、中小企業のM&Aでは、一般的に
「これまで積み上げてきたもの」と「今後も積み上げが見込まれるもの」によって株式価値が評価される
と書きましたが、より具体的に表現すると、これらは「時価純資産」と「正常利益」となります。
【時価純資産】
これは、貸借対照表の「純資産」の金額を、時価や実態を考慮して修正した金額になります。
例えば、「決算書上は1000万円の土地」が、時価評価で1100万円となっていれば時価純資産は100万円増加しますし、
時価評価が900万円の場合は、逆に100万円減額となります。
時価による修正以外にも、「本当は従業員に支払うべきだった未払残業代がある」場合などは、その分純資産を修正する必要が出てくるかもしれません。
こうした、「時価や実態を考慮した金額」を把握することで、「現在積みあがっている、資産としての価値」を具体化します。
【正常利益】
これは、損益計算書の利益を「M&A後はどれくらい出せるのか」という観点で算出されます。
例えば、「M&A後に退任予定の役員がいる」場合、その方の分の役員報酬は今後発生が見込まれない為、「今後は経費が減る」と考えられ、正常利益は増加します。
一方で、「今までオーナーが無償で土地を貸していたけど、今後は賃借料が発生する」のであれば、「今後は経費が増える」ため、正常利益は減少します。
こうした観点から、「今のオーナーから新しいオーナーに代わった後も積み上げられる、将来的な利益」を具体化します。
これらの修正を加えた「時価純資産」と「正常利益」を足し合わせることで、
株式価値(譲渡対価)の基本となる金額が算定されます。
上記のような修正はあくまで一例であり、実際には会社ごとに様々な修正点が発生することが見込まれます。
「今、自分の会社の状況はどうなっているのか」が気になられた際には、
当社にて、時価純資産や正常利益の算出のサポートを行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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