業種目別株価の変動からみる業種別動向

上場されていない会社の株価を算定する際は、
上場企業と力比べをするため国税庁から公表されている業種目別株価を参照します。

業種目別株価は上場企業の経営状況を表しており、
中期的にみると業種別に好調・不調のトレンドが表れます。

今回は中でも変動の大きい業種をピックアップしてご紹介したいと思います。

上段2業種は不調業種の筆頭だと思われ4～5割株価が下がっています。

原因としては為替が円安方向に振れ燃料高の影響を受けたこと、
人材不足の状況下で処遇改善などによる人件費増などがうかがえます。

一方、下段2業種は好調業種です。

パン・菓子製造業は原材料高があったものの、
需要が落ち込まず価格転嫁もうまくいっている様子がうかがえます。

娯楽業は新型コロナウィルスの影響により抑圧されていた人々の需要が
一気に高まっているということでしょう。

これらの株価は上場企業のみ経営状況を反映しているため
世の中の温度感と必ずしも一致するものではありませんが、
このように数字を並べてみると何か発見があるかもしれません。

［事業承継相続サポートチーム］
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